Don't think. F E E L ! 大浦比呂志の五感で感じる暮らし

ネイチャーデコール主宰 建築デザイナー大浦比呂志のこだわりの世界観を、建築、インテリアの事例やライフスタイルにスポットをあてながら紹介して参ります。

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「遂に完成!八ヶ岳山荘リノベーション」

先日完成した「鎌倉の家」に続き、同時に進めてきた八ヶ岳山荘の
大型リノベーションも本日完成しました!

まだ、細かな残工事は残すものの、お盆前の完成ということで
ぎりぎりですが、予定のスケジュールで納まりました。

当たり前な話しですが、どの家も深〜い思いを持って、
色々なシチュエーションを思考しながら進めております。

この八ヶ岳山荘においても、普段ではなかなか出来ない恵まれたロケーションと
スケール感のリノベーションだったため、自分の中でもかなり入れ込んだ現場でした。

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建物の外見は現状を生かしましたが、外壁の左官の仕上げは
今回すべて塗り替え、装いも新たに生まれ変わりました。







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アプローチ

勾配天井の長いエントランスからのアプローチ。

ダイニングまで一直線に抜ける見通しは圧巻です。

歪で、色もバラツキのある素焼きのテラコッタタイルが温かい印象を与えます。
 








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長いエントランスアプローチから60㎝高低差があり、
階段を下がると、構造が現しの吹き抜けリビングが迎えます。

床は、オーク材ヘリテージユーロで仕上げてます。

大開口の吹き抜けのガラスからは明るい自然光がいつもサンサンと降り注ぎます。









和室

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今回はモダンな囲炉裏に挑戦しました。

アイアンでオリジナルの自在鉤を製作。
正面の壁は、藍染めした和紙で一面アクセントウォール 

もともと、2階に部屋があったところを、取り壊し吹き抜けにして
囲炉裏部屋に改造しました。

琉球畳の香りが和やかな気持ちにさせてくれます。






暖炉

そしてリビングにはもうひとつの主役のストーブが。

吹き抜けに向けてまっすぐ伸びていく煙突はいさぎいいものです。
今回のストーブは、デンマークのもので、ガラス面が大きく火が存分に楽しめ、
空間にもモダンに溶け込むデザインのものをセレクトしました。

ストーブの足下は、南部砂利を入れた土間のたたき仕上げで、
ナチュラルな風合いに。










ダイニング


リビングから更に30㎝下がったスペースがこの家のダイニングスペースです。

緑の中にせり出したような、この空間はサンルームの様で、
外の明るい日差しをあびながら食事が出来る、そんな空間です。

ラフな白い板貼りの壁、白い格子の窓、そして天井の古材が
とてもコージーで明るい印象を与えています。







キッチン
アール壁の奥には、アクセントタイルを貼った、
外を見ながら調理が出来る、キッチンスペース。








室内バルコニー

2階からは吹き抜けを見下ろす、室内バルコニーを作りました。

ここはもともと壁があった部屋ですが、その壁を大きくアール型にくり抜き、
1階のリビングと繋げることで、階下の気配を感じながら使える、書斎スペース
DENが誕生しました。 









バス 


十和田石とひのきで仕上げたバスルームからもこの景色。

ひのきのアロマを感じながら外の緑を楽しめ、温泉の様な設えです。









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リビングともダイニングとも隣接したこの大きなデッキスペースが
本当に気持ちいい!

大勢でBBQが楽しめる大空間です。



今回はポイントのごく一部を紹介しましたが、
まだまだ見所満載のこの山荘です。

各エレメントやディティールは盛りだくさん!
そちらは、またあらためて紹介しますね。












 

「3帖の小空間にイメージは広がる」

この事例は、ご夫婦それぞれに3帖のDENを1階と2階に分け、
個々の趣味や持ち込んだ仕事に没頭できるように計画したものです。

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一階の玄関ホール脇には、ご主人のDENを設けました。

一面ガラス張りにして、閉塞感が出ないように、玄関ホールと
一体感を出したような設えとなってます。







2 のコピー
そして、こちらは2階の奥様のDENスペース。

このスペースも1階同様に、壁で仕切らず、リビングと繋がる
壁面一面を木製の格子ガラスのスクリーンにして、
リビングに居る人の気配を感じながら使えるDENになってます。

3帖の小空間でも、ここは別世界。
個々の空想の世界を広げられる、、そんなスペースです。







 

「ロフトスタイルのカウンターキッチン」

今回の事例は、一般住宅にロフトスタイルの演出されたカウンターキッチンを導入したお宅です。

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吹き抜けの大空間、存在感のある古材のカウンター、インダストリアルな照明、スチールの螺旋階段の上には、ご主人のDENがあります。

全長4mの長いカウンターはダイニングテーブルであり、BARカウンターにもなります。






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天井の細めのトップライトの自然光が、グレーのブリックのテクスチャを綺麗に照らしてます。
夜になると家具に仕込まれた下からのアッパーライトが演出効果を高めてくれます。





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床材は古材のヘリンボーン貼り。
キャビネットの面材も同じく古材を加工したオリジナル製作品です。





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キッチンカウンターの天板はステンレスのヘアラインに黒染め加工をし、
味わいを出しながらも、使っていて、汚れが気にならない、ストレスフリーな素材を提案しました。





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カウンターの下場には、スチールの建具を組み込み、オーディオ機器などをまとめて収納してます。


ネイチャーデコール流 ロフトスタイルのキッチン。
このデザイン、日本の住空間にもっと広めていきたいですね〜。




プロフィール

大浦比呂志

数々の有名デザイン事務所で店舗デザイン、個人住宅建築、インテリアデザインなどに幅広く携わる。
1994年にネイチャーデコール(大浦比呂志創作デザイン研究所)を設立。
「人にやさしい 自然体の暮らし」というコンセプトをもとに、
独自のテイストで注文住宅を数多く手掛ける。
「自分らしく、自然 体でいられる豊かな生活」「五感に訴える空間づくり」を提案。

ギャラリー
  • 「インテリアも整い、竣工撮影!」
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