Don't think. F E E L ! 大浦比呂志の五感で感じる暮らし

ネイチャーデコール主宰 建築デザイナー大浦比呂志のこだわりの世界観を、建築、インテリアの事例やライフスタイルにスポットをあてながら紹介して参ります。

アイアン

「初期の提案から完成するまで。。」


栃木県、小山市で進めてきたリノベーションもようやく、昨日施主検査を
終え、お引き渡しとなりました。

今回、オーナーさんから渡されたテーマが、NYを舞台にした海外ドラマ「ホワイトカラー」。
その主人公「ニールの部屋」をイメージして欲しい、というもの。

連想されるイメージとしては、天窓、大きな書棚、そして暖炉を中心に、
落ち着いた色調でどこかNYのスノッブ感漂う感じ、
そんなものをエッセンスに内装デザインしていきました。

ネイチャーデコールでは、初期提案でオーナーさんへのイメージの伝達方法として
デザインスケッチで魅せていきます。

今回は、初期提案がどのようなかたちで完成に至ったかをを解説させていただきます。








1.ビフォー:初期提案でのリビングイメージ

サンルーム


1.アフター:完成後のリビング
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サンルームを新たに増築して、ここから暗かったリビングに光を取り込みました。
古材を使用しながらもモダンなイメージの暖炉(ガスストーブ)が部屋の中心です。
そして、天井を取り壊し、吹き抜けを設けて、そこに突き抜けていくような
大きな書棚を作りました。
白いドアの、モールディングなど細かなディティールですが、「ニールの部屋」から
イメージを繋げてます。







2.ビフォー:初期提案でのリビングイメージ.その.2
全景



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グレーのブリックの壁に、古材で製作したハンガードア。
床のヘリンボーンもこの部屋では、落ち着いた印象に見えます。










3.ビフォー:初期提案でのダイニングルームのイメージ
修正



3.アフター:完成後のダイニングルーム
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このゾーンも初期提案のスケッチのまま仕上がってます。

ここは、もともとは独立した閉鎖的なキッチンでした。
今回のリノベーションではダイニングとキッチンの仕切りにガラスパーテーションを
設け、光を取り込むと共に、キッチンとダイニングでの
コミニュケーションをはかりやすくしました。







4.ビフォー:初期提案でのエントランスホールイメージ
エントランス


4.アフター:完成後のエントランスホール
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シューズストックの仕上げを提案時のものより、
質感のある古材を使い、よりハード目の印象に変えました。

ここでも、オリジナルのアイアン照明、アイアンの手すり、
ハンガードアと、オリジナル感あふれるアイテムがエントランスホールで
印象付けます。









5.ビフォー:初期提案でのバスルーム回りのイメージ
水廻り


5.アフター:完成後のバスルーム
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新しい和モダンのバスルームで既存の坪庭をうまく生かすことが出来ました。

はじめのスケッチから提案しているとおり、どうしてもここでは、レインシャワーを
取り入れて欲しかったのです。これ、正解!









6.ビフォー:2階ファミリールームのイメージ
2階書棚


6.アフター:完成後の2階ファミリールーム
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1階から吹き抜けを貫通した、大きな書棚を2階のファミリールームから見た画像です。

ここは、家族皆で本を読んだり、宿題をしたり、勉強や趣味の本に没頭できるような
ライブラリー的なファミリールームです。







こんな感じで、一枚のイメージデザインスケッチから家がその台本に沿って
出来上がっていくわけです。
詳細に寸法を記した、設計図面も勿論大切ですが、
構想段階の「熱」をディティールで伝えていくためには、こういったスケッチが
より効果的なんです。
おもしろいもので、はじめの構想とはいえ、その中に描かれた、
「素材」「照明」「設備機器」「インテリアの家具」等々ほとんど、そのイメージから
外れていくことはなく、初期の思いのままに出来上がっていくのが、
ネイチャーデコールの家なんですね。
そしてまた、このスケッチを具現化するための、
現場での細かなデザイン監理というものも、とても大切になってきます。

また、インテリアがととのい、この家の台本(コンセプト)の通り完成した姿を
竣工写真でお知らせしますね。









わんぱく小僧

さ〜、新しいこの家(家族のステージ)で、早速わんぱく小僧達が
飛び回っています。

この家で、どんなことを感じ、成長していくんでしょうかね〜

いつも、こんなことが一番の楽しみなんです。






 

「オリジナルの玄関ドア」

ネイチャーデコールの定番デザインの
玄関ドアのひとつ。

このタイプのドアは特に人気のものです。

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アイアンの化粧グリル。
この様に明かり取りのガラスを入れたタイプと、覗き窓で開閉小窓の付いてるタイプがあります。

化粧のアイアンの鋲も細かく打つ事で、
より重厚感が出てきます。






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ハンドルもデザインの大切な要素。
ここでは、既製品ですが定番のアイアンタイプのものを合わせてます。

防犯を考慮して、鍵はピッキング防止用。







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ドアのソリやあばれを極力抑える為に、
色々な工夫をしてあります。

乾燥材を使うのは勿論、
ここでは、乾燥した芯の詰まった柾目の新材を框材に使用し、鏡板には風合いを尊重し古材を使用しました。

框材も古材の鏡板に合わせて、アンティークフィニッシュを入れてます。

キックプレートにアイアンを使うことで、
雨による床からの跳ね返りを抑えてます。






「TVキャビネット」

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「TVキャビネット」
家のイメージに合わせた、古材を使ったTVキャビネットです。




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正面から。
デザインはシンプルながら、素材の使い方、素材自体の持ち味を生かしたものです。主張の無いアイアンとの組合せも、
全体の質感を高めています。

「掘り出し物が‼」

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事務所の片付け、レイアウト変更をしていたら、面白い掘り出し物が色々出てきました!
これは、アイアンの錆びた鋲や取っ手などなど…
この中には、旅先で買ってきたものもあります。
また、どこかの家で隠れた味付けに一役買ってくれそうです。

「今日の現場」このドアが顔!

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今 計画中の横浜港北区の現場。
このアンティークの両開きドアを玄関ドアとして使用する予定です。

アンティークは出会いが大切。
設計期間中に見つけたこのドア、
一目惚れして、すぐにアンティークショップへホールド。
その開口実寸法を設計図に落とし込みながら計画を進めてきました。

そうした思い入れが至る所に隠れているのが、ネイチャーデコールの家です。




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アイアンのディテールも素敵!

「サンタフェスタイル ドア」

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「サンタフェスタイル ドア」
サンタフェスタイルの家の玄関ドア。
ヴィンテージ感のある木に、大きめの鋲を打ち込み、アイアンのドアノブとグリルを付けたオリジナル木製ドアです。
サンタフェらしく、大きなアールをとった厚みのある壁に、川石を埋め込んだ土間。
土っぽい、この乾いた感じはやはり魅力的です。

「うねうねした階段手すり」

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「うねうねした階段手すり」
アイアンの丸棒を鍛造で叩いて、まるで蛇が壁を歩くような、うねうねした階段の手すりを作りました。一点ものの手作りには無限の広がりがありますね。クスッと笑ってしまいそうな、遊び心のあるアイデアが毎日を楽しくします。

「覗き窓」

投稿写真

「覗き窓」
オリジナルの玄関ドアに覗き窓。
外側にはアイアンのグリルが取り付いてます。ここから来客を迎えお招きする訳ではありませんが、ちょっとした遊び心ですね。


「アーチのアプローチ」

投稿写真

「アーチのアプローチ」
レディースクリニックでデザインしたアプローチ。ヨーロッパの古い建物の回廊をイメージしました。自然石の床と擬石造形で石積みを再現した壁、アールの天井にはアイアンの照明からの光が映り込みます。


プロフィール

大浦比呂志

数々の有名デザイン事務所で店舗デザイン、個人住宅建築、インテリアデザインなどに幅広く携わる。
1994年にネイチャーデコール(大浦比呂志創作デザイン研究所)を設立。
「人にやさしい 自然体の暮らし」というコンセプトをもとに、
独自のテイストで注文住宅を数多く手掛ける。
「自分らしく、自然 体でいられる豊かな生活」「五感に訴える空間づくり」を提案。

ギャラリー
  • 「インテリアも整い、竣工撮影!」
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