Don't think. F E E L ! 大浦比呂志の五感で感じる暮らし

ネイチャーデコール主宰 建築デザイナー大浦比呂志のこだわりの世界観を、建築、インテリアの事例やライフスタイルにスポットをあてながら紹介して参ります。

家創りのヒント

「これは知らなかったーー」

何が嫌いって、これからの時期になると
現れる「蛾.が」。
自分にとっては、ゴキブリ以上に強敵です。我が家では、「蛾」及び光に集まってくる虫達が苦手で、玄関ドア脇の照明は、暗くてもいつも消している、そんな状況。
帰宅しても玄関が暗〜い。
これは寂しいものです。。

特に我が家は、この写真の様に、
ドアが開く方の壁面にブラケット照明があるので、ドアの開閉と共に室内に虫達も招き入れてしまう、、
そんな訳で、これから「蛾」の発生する時期はいつも玄関脇の照明は消しています。

それが、朗報❗️
今の白熱灯をLEDに変えると、かなり虫が集まりにくくなる、という事。

僕の苦手でな「蛾」は明るい光に集まってくるのではなく、光が発している紫外線に集まって来るようです。
紫外線の最も多いのが、水銀灯、次に蛍光灯、白熱灯という順番でLEDはほとんど紫外線を発さないので、虫が寄って来にくい、という事でらしいです。

確かに、白っぽい蛍光灯の街灯に集まるあの、大きな「蛾」、、
おーーっ❗️ 考えただけで、ザワザワする。絶対ダメ‼️

となれば、早速 外の照明、LEDに変えてみよう〜 
ついでに、玄関ホールの照明も
一緒に変える事で、あのイヤ〜な「蛾」から、今年の夏は逃げれるかも。。

「蛾」の苦手な方、一緒に試してみましょう〜












「ボタニカルブームも定着」

雑誌でもボタニカルショップの特集が組まれたり、暮らしの中に植物を上手に取り入れたスタイルブックが出たりと、
ここ数年のボタニカルブームもいよいよ定着してきましたね。

インテリアの中でも、以前のような大ぶりの観葉植物をドン!と置きながら、
さらにプランツハンガーで吊り下げて飾ったり、ユニークな樹形や様々な花器。
コレクションの様でもあり、ひとつのアートの様でもある。
多肉植物やエアープランツ、ドライフラワーなどを、自分流に楽しみながら、生活の中に取り入れています。


そんな中、今日行われた新しい住宅プレゼンのオーナーさんからの希望がこの、
「暮らしの中に植物を取り入れた理想的な家」というもの。

となれば、ネイチャーデコール流のボタニカルライフの提案。
初回提案の初期段階から、いつものガーデン&ファニチャーズさんとコラボレーションしながら、家と一緒に植栽計画や庭の提案させていただきました。

色々な海外での事例を集めながら、
まず自分がイメージしたのは、小さくても良いから、リビングとも庭とも繋がる、サンルームの様なグリーンルームを
作ってみたらどうか?という事。

ここは一年中緑に溢れた部屋で、
まるでボタニカルショップの様に棚には、たくさんの多肉植物やプランツハンガーが吊られて、光がサンサンと射し込んで、、、
こんな事を妄想しながら、サンルームありきのPlanを、ガーデン&ファニチャーズさんと立ち上げていく事となりました。




動線的にはこんな感じになりました。

外から見た外観からはサンルームの存在はわからないけど、家の中に入ってはじめて、リビングにも庭にも繋がるサンルームがこの家の中心になっている事がわかります。

サンルームから庭に出ると、水の音を感じるウォーターガーデン、そして奥には、ベンチのあるパーゴラスペース。
パーゴラには、シェードも掛かる様な提案になってます。







そして、サンルームの中はこんな感じ。

折れ戸を全開口させるとウォーターガーデンからその先のパーゴラコーナーまで一気に繋がります。

また室内側のリビングのドアも全引込みサッシにしているので、
サンルームから溢れる緑を存分に室内側にも取り込んでしまう様な計画になっています。

「暮らしの中に植物を取り入れた理想的な家」 
オーガニックでグリーンなライフスタイル。 
ネイチャーデコール流のボタニカルライフの提案、いかがですか? 

今回の提案においては、コンセプトをご理解いただき、ほぼこのままの内容で実現に向かっていけそうです! ^_^












 

「住宅にももっとグラフィックを取り入れたい」

オシャレなショップを見ると、ショップの内装デザインもさることながら、
サインやガラスにちょっと入ってるロゴ、店内の壁に直接描かれたグラフィック、
そういったグラフィックデザインのセンスに溢れたお店も目にします。 

そんなグラフィックの要素を、もっと住宅に取り入れても良いのでは、、
たとえば、表札や住所プレート、オリジナルのデザインパネル、
各室毎のルーム表示、また直接壁面にレタリングしてみたり、、、
そう考えると、以外と住宅にもグラフィックを取り込める要素、色々ありますね〜

「ホームグラフィックス」と名付けて、これから色々と提案してみたいと考えてます。

今、設計に取りかかってるお宅では 、エントランスのガラス面に表札と住所表示を
兼ねたサインを考えてます。
「ゴールドリーフ.レタリング」といって海外でもよく使われる手法で、
もともとはガラス面に金箔とペイントを使って文字をレタリングしていくこの手法。
とてもクラシカルな雰囲気が出てきます。
黒いエントランスにこのクラシックゴールドでレタリングされたら、いきなり
ショップファサードのような設えになってきますね。

そして、「ブルックリンスタイル」がインテリアデザインのテーマのそのお宅、
ブリックが貼られた壁面にはまさにブルックリンスタイルのビンテージサブウェイサインを
オリジナルでデザインしていきます。
何か意味をもたせた言葉や、その家のメッセージが表現出来たら尚良いですね〜。

さらに、LDKには象徴的なパネルデザインと、
造作する大きなブックシェルフには、ブックストア的なサインを組み込んでしまい
エージング感を出した文字表現で、よりオリジナルなビンテージ感を楽しんでみよう〜
などと、色々と妄想しております。

一緒にデザインに参加してくれているのは、
ネイチャーデコールの家のオーナーさんであり、友人のグラフィックデザイナーの方。
NDの家を熟知してくれてるだけに、とても、面白いコラボレーションが出来そう。

床や壁といった素材にこだわるように、またオリジナルの造作家具を製作するように、
その家だけのメッセージ性のある、オリジナルな「ホームグラフィックス」
これ、新しい発想ですね!

これから、どんどん、提案して参ります〜 

ホームグラフィックス
 

「自分の好きな家具が似合う家創り」

自分の好きな家具や雑貨が似合う家創り、そんなインテリアから入った家創りが
あっても良いと思う。
愛着もった大切な家具や好きなテイスト、世界観に囲まれながら生活していくこと、
むしろ、一番近い身の回りのものだからこそ、
そこにこだわっていくことは、価値のある豊かな生活。

一生使える定番の名作家具も良いが、その時代感にフィットしたものを
チョイスしながら、トレンドにあわせて、入れ替えたり加えたりしながら
ファッションの様に自由にインテリアを楽しんでいくことが なんとなく今の時代っぽいのかも。

ネイチャーデコールで家を建てようというオーナーさんからここ何年か
よく耳にする家具やインテリアのスタイルとして、
「TRUCK」「ロンハーマン」「サラグレース」そんなお店が多いですね。 

 「TRUCK」であれば、カフェやインダストリアルな空間を嗜好するお客さん、
 「ロンハーマン」であれば、明るいカリフォルニアスタイルを嗜好するお客さん
 「サラグレース」は女性が多く、シャビーやシックなフレンチな空間を嗜好するお客さん

そのひとつのワードから、創り上げたい空間のイメージの方向性を掴んでいくことが出来ます。
もちろん、それらをミックスしたようなオリジナルなものを求めてこられる人も沢山居ますが、、

そんな自分の好きな家具や雑貨がマッチしてるリビングやダイニングの事例を
いくつかご紹介していきます。



1.「TRUCK」の家具が似合う家
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リビングのソファなどをTRUCKの家具でコーディネート。

オリジナルのテレビ台や空間全体のトーンやマテリアルも違和感なく、
どこ懐かしい落ち着きのある、空間に仕上がってます。
時代感を取り入れながらも、飽きの来ない空間です。






2.「ロンハーマン」な空間
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2
「ロンハーマン」と「ヘザーブラウン」が似合う空間を、というオーダー
ではじまりました。
オーナーがハワイに行くたびに集めてきた「ヘザーブラウン」の絵、
白い板貼りの壁、青い海や空を感じさせるブルーのアクセントカラーが
明るいカリフォルニアなイメージ。

ブルーと白の「セブンスチェア」に古材のオーク材のオリジナルテーブルを合わせました。








3.「サラグレース」の雑貨や小物が大好きなオーナーさんの場合
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ベースとなる、ダイニングの椅子、テーブル、照明などはネイチャーデコールで
製作したり個人輸入してきたものをご提案。

この空間に、「サラグレース」の小物をオーナーさんがコーディネート
していくようです。
甘くなりすぎない「フレンチシック」や「シャビー」な空間に仕立ててます。





4.「パシフィックファニチャー」の家具でまとめたリビング
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ソファやセンターテーブルなど「パシフィックファニチャーサービス」の
家具を取り入れながらも、パシフィック色を強調せず、
全体的には、北欧タッチの要素を感じさせながらモダンにまとめたリビングルーム。

ラグやクッション、照明、カーテンなどもトータルでインテリアコーディネートしてます。






5.定番チェアにオリジナルのテーブルをコーディネート
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定番の白いチューリップチェアにオリジナル製作のテーブルをコーディネート
した、ダイニングです。

こういった名作チェアも、すべてをデザイナーズ家具でまとめてしまうと、
堅苦しいイメージになり、オリジナリティも無くなってしまいます。
そこで、古材とアイアンを使ったオリジナル製作のテーブルでくずしていくことで、
新しいコーディネートになってきます。
洋服で言うところの、ドレスダウンですね。



こんな感じで、家具や照明などのインテリアによって、
空間は大きく変わっていきます。

しっかしこのスタイル表現の巾、凄いな〜、、(自画自讃...笑)
どんなトレンドでも調理しちゃいますよ!


自分はどんな家具が好きなのか? 
そこから家全体を決めていく家創りも良いのではないでしょうか。








 

「楽しい妄想、、、」

今、設計進行中の「藤沢市片瀬の家」。
この家の魅力はなんといっても、
片瀬の高台から見下ろす眺望!

遠くに相模湾、そして天気の良い日には
富士山も見れる、抜けの良いロケーションです。

その眺望をどう取り込むかが、
このお家を生かす、一番の「肝」となってきます。



となると、やはりLDKは二階にもってくる、というところを大前提に、ここの設計はスタート。

そして二階のLDKからこの景色をどう取り込むかを、いろいろシュミレーションして、
外のデッキに繋がる開口部の提案がはじまりました。




一案目
これは初回の提案です。

ビルトインされた暖炉を中心に、
リビングゾーンからもダイニングゾーンからも、wide2400ミリ程度の大きな引き違いサッシでデッキと繋げていく、という案。
一階から上がってくると、まずは中央の暖炉でインパクトを与え、そして外の眺望へと目を向けていく。
そんな、ワンクッションおいて、外を感じさせるプランです。





二案目
このプランでは、ビルトイン暖炉をダイニングテーブルの真芯にまるで「絵」の様に見える高さに移動し、その分デッキへの開口をwide3300ミリとひとつの大開口にまとめていく、という案

外と繋がる間口が3メートル以上もある、
というのが、初回の提案より開放感がアップすること間違いありません。

ただここで注意しなければならないのが、
その3メートル以上の開口にどんな窓を取り込むか?ということ。


     開閉時
 

    閉じた状態


これは過去のネイチャーデコールの事例

一般的な提案では、この事例の様な
アルミ折れ戸を使うことが多いもの。

ただしこのアルミ折れ戸、開放した時は
良いのですが、閉じている時はどうしても、サッシのフレームが細かくて、ピクチャーウインドの様には、ガラス越しにスッキリと外を見ることが出来ません。

実用面やコスト面と言った総合的な部分で、ネイチャーデコールの過去の事例でも大きな開口を設けたい場合、ほぼこのアルミ折れ戸を採用してきました。

今回の「藤沢市 片瀬の家」では、
開けた時の開放感はもちろんのこと、閉めている時でも、外との一体感を感じていたい、ということと、その眺望を最大限に生かし切るために決めた場所でもあります。
ここが一番の「肝」なんです!

そこで、通常のアルミ折れ戸の何倍もの費用は掛かってしまうのですが、
どんな大きな間口でも開放出来、尚且つ
大きなガラス面の窓が可能、という特殊な窓を採用することとなりました。






三案目
そこで、ようやくこの3案目のプランに落ち着きました!

欲張らずに暖炉は別の位置に移動。
その分、なんと5メートル以上の大開口を
手に入れることが可能になりました。

想像してみてください。
間口5メートルの大開口が大きなデッキと
繋がり、その先には相模湾に開かれた抜けの良い眺望!
外も中も無く、ひとつながりになる。

こんな贅沢って無いですよね〜^_^

ようやく、この眺望を生かし切る計画が整いました!

本当にここに落ち着くまでは、
歩いていても、お風呂に入っていても、
ごはんを食べていても、そればっかり考えていて、もうほとんど病気のよう、、
いつもいつも頭の中で妄想している。
これって「職業病」なんですね〜

でも、それがなんか腑に落ちた時って、
栓が抜けたように、スッキリ。。


そんな感じで、毎回毎回いつも妄想しちゃってます。
うちの奥さんには、よく、人の話を聞いていない、、なんて言われてますが (笑)
ごめんなさい、そんな時はいつものように、妄想中です。。

















「沖縄!」


沖縄に来ています。
仕事ですが。。。








そして、仕事の合間に重要指定文化財でもある「中村家住宅」へ

以前も、沖縄の伝統的な建物を今に取り込む、という企画の住宅で視察に来た事があるのですが、またあらためて観ると、ツボにはまってしまう要素が多々あるのが、この中村家住宅なのです。

今から約280年前に建てられたこの上層農家の為の住宅は、当時の日本建築と中国建築の様式を合わせ持ったもので、とても貴重な建物です。







この土地で多く獲れる「琉球石灰岩」を積み上げた、塀。
外から内部が見えないような高さになっていて、「ヒンプン」と呼ばれるものです。






大きな庇の下の、この外と中を繋ぐ「あまはじ」と言われる場所。

この中間のスペースが、外からの人を迎いいれる場所であり、夏の暑い日差しを和らげる場所になります。





庭に面した、長〜い廊下は客間〜仏間と繋がっていきます。
天井は、どの部屋も低めに出来てます。





先祖を大切に、仏間には南側に向かって大きな仏壇が、ほぼ家の中心にドーンと
設えてあります。





これは、井戸。
「ヒンプン」から左動線がプライベートなゾーンとなり、この井戸〜家畜小屋〜
台所と繋がります。




かまどのある台所。
ここは、更に天井が低くなっていて、
屋根裏部屋を物置として使用していたようです。






相当荷重のありそうな瓦屋根を大開口の
壁、柱で支えているのは、とてもバランスが悪そうですが、地震の少ないところだから出来るのでしょうね。




苔生した亜熱帯の庭もとても味わい深いですね。
モンスーンアジア。
バリリゾートにも近いものがあります。



やはり、なんかスポッと心が落ち着く、
そんな落とし所があるのでしょう。
この奥行き感、五感に訴えかける間の取り方。
こうした、古い建造物から多くの刺激を受ける事が出来ます。

こんなエッセンスを現代に生かした空間。奥行きのある大人の空間に魅かれる今日この頃です。。

















「階段の落下防止に、コレ!おすすめです」

以前からよく設計し終わったあとに、オーナーさんに聞かれることがあります。

それは、デザイン性の良い階段や手すりをデザインしたものの、
やはり子供が小さなうちは危険なので、せめてその間だけでも、なにか対処出来ませんかね、、
確かに自分でもそこまで考えて提案できてなかったので、正直困ってしまった、
そんなケースがありました。

家が完成してから子供ができ、そういった生活サイクルに合わせた提案というものは、
設計者としても、とても重要な事ですね。

そこで、これはオーナーさんが自ら時間と手間をかけて実際に行った
「手すり落下防止用ネット」のビフォーアフターです。


まずはビフォー
こんな感じで、オシャレなライフスタイルを行っていました。
設計段階では、この二階から、正面の大きな白壁にプロジェクターで
投影した映画を観たりするために、抜けの良い手すりは必須でした。





そしてアフター
ネットを装着後。
ほとんどネットの違和感も無く、ピーンと綺麗にネットが張られています。
ネット自体もかなり丈夫で、子供が触れても大丈夫、との事です。

子供がまだ小さいうちだけの、一時的なものと考えれば、美観的にも気になりませんね。

そして、たるませない様に、ぴったり寸法で張っていくのがポイントの様ですが、
ロープで固定していくので、手すりに傷を付けない、と言うのが良いですね!

詳しい取付け方法はこちらから→http://crossmodelife.com/2014/02/01/5142/




美意識の高いオーナーさん、
決して生活感を出さず、空間を演出している、こだわりを感じますね ^_^

オーナーの「Kさん」貴重な情報提供を
ありがとうございます!





最後に、、、

こんなケースのデザインの場合は、
まだ対策が見えてません、(汗)

どなたか、なにか良いアイデアがあれば、教えてください!






「リビングを広く見せるための7つの設計手法」

部屋はゆとりを持って計画したいもの。

そこで、少しでも部屋が広く見える、広く感じられるための、7つのポイントと設計手法を僕の自宅のリビングで具体的な例をもとにお話ししていきます。



1.視線を外に繋げていく。
部屋を室内空間だけに留めておかず、ピクチャーウインドや大きなドアなどにより、視線が外にも繋がるようにする。
その際に、床の素材なども内外で合わせる事で、一体感が出てきます。

…それにしても、このニコルの姿勢は困ったものだ。。。





2.床面積プラス容積で広がりを
吹抜けです。
一般天井高の2500㎜前後に比べて、この縦への開放性は想像以上に広がりを感じさせます。ただし注意したいのは、ただ吹抜けが高ければ良いというものではありません。その空間にあった程よい高さをしっかり計画していかないと、かえって落ち着かない…という事にもなりかねません。




3.出窓効果
そのままフラットな壁に取付く窓に比べて、250㎜程度の出窓を作ることで、印象はかなり違います。それにより空間にも立体感が生まれてきます。
どうしても、そこまでの寸法が確保出来無い、という場合でも壁一枚分の出窓があることで、広がりが生まれます。





4.部屋を仕切らず繋がりをもたせる
部屋を仕切るのは低い腰壁、そして床に段差を付けたり、床の素材を変えたり、部屋ごとの天井高を変えることで、家のゾーニング分けをします。
壁で仕切って部屋を分けずに、家全体に一体感をもたせて繋げて見せることで、
視線が奥に通り、視覚的に広く感じられます。






5.しっかりとした収納計画
はじめにしっかりとした収納計画をしておかないと、部屋はあっという間にもので溢れてしまいます。
どこになにを仕舞うか、適材適所に必要な収納をインテリアに合わせた造作家具でデザインしトータルバランスが図れれば、ストレスの無い暮らしができるでしょう。ものが溢れないスッキリした広い部屋は収納計画からはじまります。






6.インテリアグリーンの活用
適度なインテリアグリーンで息の抜けるスポットをつくることで、空間に広がりと潤いが加わる。





7.小物で雑音を出しすぎない
ディスプレイも引き算、間引くところから。
いくら好きなものでも、ごちゃごちゃと細かな飾り付けが多くなると、掃除も行き届かなくなってきます。
旅の思い出やお気に入りのディスプレイもテーマを決めて抑えていくことで、より一層引き立ち、部屋の演出ポイントとして広がりが生まれます。





実際、我が家のリビングは10帖そこそこの広さです。
けっして広いとは言えないリビングですが、来てくれた人は皆さん、「広いリビングですね〜」と言っていただけます。

それは、細かな設計手法で物理的な帖数以上の、広がりを感じさせることが可能です。












「グラフィックワークを住宅に取り入れても面白い!」

先日竣工写真の撮影にいった、レディースクリニックの事例をもとに、
サインやグラフィックワークをもっと一般住宅にも取り入れても面白いのでは?
ということで、その可能性についてお話ししたいと思います。

ここでは、グラフィックデザイナー、イラストレーター、など
一般の住宅建築の現場ではあまり登場しないクリエーターも、
ネイチャーデコールパートナーとしてプロジェクトに参画してもらい、
トータルコンセプトに従い、製作してもらいました。


館内マップ
広い館内、わかりやすくマップ化した館内表示を入口付近に設置しました。

いわゆる平面図をグラフィカルにデザイン処理して、
素材も赤サビ鉄板を切り抜き、内照式の光で浮かび上がるようにしました。 









イラストマップ
2
マップ化した館内表示だけではわかりにくい...といった年配の方や、
急いでいる方に向けては、簡単なピクトグラム(イラスト化した記号)の様な
ものに、フロアと矢印をつけて、ビジュアルでわかるようなものもデザインし
クリニックの中央部分に用意しました。

機能性と遊び心を兼ねたデザインですね。







A

B

65_large


各室のドアの横には、15センチ各程度のデザインされたルーム表示を作りました。

凝ったドアに、ありきたりな表示プレートでは残念ですのもね〜








A表示

A





B表示

B

そして、このレディースクリニックの目玉のひとつ、
12室の宿泊ルーム、その各部屋には、ハーブの名前を付けました。

入口には、「ジャスミン」「ネロリ」「ラベンダー」などのハーブの名前のプレートがあり、
部屋に入ると、一面の壁にそのハーブのイラストと、簡単な効用が英語で書かれ
それぞれのイメージのアクセントカラーと共に、インパクトウォールとなってます。

こんな部屋で、新しい生命の誕生を迎える...なんてワクワクしますよね〜



こういったグラフィックワークを一般の住宅に取り入れてみるのはいかがですか?

たとえば、表札、現代の家紋などをデザインしてみたり、
入口付近に間取り図をデザインしてみたり、ルーム表示、自宅のホームカード等々
色々なイメージが広がりますね。

自分の家だからこそ、自分たち家族の手跡を残す。

そんな遊び心のある、オリジナルの演出として「ホームグラフィックス」を
取り入れていくことをオススメします。

「ホームグラフィックス」新しいカテゴリーですね。



















 

「スキップフロアの家」

ネイチャーデコールでは少ない事例ですが、都心部でのスキップフロアの計画で、
延べ床面積30坪以下を五層のフロアで構成し、
自然光溢れる伸びのある空間に仕立てたお宅をご紹介します。

地階に天井高4mのリビングルームをとりました。
地階にも関わらず、ドライエリアとトップライトからの明るい陽射しが充分に取り込めました。

ドライエリアには「サウスサンドストーン」
を貼り、都市型のリゾート感のある演出をしております。

地階であることを忘れてしまいそうな、
明るく開放的な空間。






リビングから、更に90センチ下がった階層に、ワークルーム&ファミリールームがあります。

ここはこもって、本を読んだり家族の団欒スペースとしても重宝しています。

天井高はぐっと低めに2.1m程度に設定しています。
おこもりにはもってこいの、落ち着ける高さですね。






1階のダイニングゾーンから見下ろした
リビングルーム。


それぞれの階で、目線の広がりが変わり、実際の床面積よりも広く感じ取れるのが、
スキップフロアの良さであり、
面白さでもあります。

敷地面積に制約のある都心部や、
遊び感覚を取り入れて計画したいお宅に
是非、スキップフロアをオススメします!







「猫も楽しむロフトスペース」

素材と色を変えて、家の中にもう一つの家がある様なイメージで、キッチンの上にロフトスペースを作りました。

都心の狭小地に計画したこの家は、
三階部分にLDKをもってきて、
勾配天井を生かした、吹抜けを設けました。

更にキッチンと多目的カウンターの
天井高を低く抑え、その上にロフトがあります。






ロフトには、こうしてスチールのハシゴをかけて、登っていきます。






このロフトスペースは、この家の猫のお気に入りの様で、
こうして階段を脚を掛けながら、まるで人間の様に登って行きます。





そして、こんな感じで、猫ちゃんの
良い遊び場になってました。






「ホームバーのある家 その後」

以前このブログで紹介した「ホームバーのある家」

2013年にお引き渡ししたお宅ですが、
そのBARも活躍の場が多いようで、その後良い感じで自分流に使い込んでいました。 

トップ
HOME BARの全景はこんな感じですが、
花を生け、お気に入りのレコードをディスプレイし、
お酒や、グラス類も充実してきました。 








天板
このBARでは厚み60㎜のパインの古材を天板にしています。

磨き上げた艶具合もさらに味わいが出てきてます。 







イス
ビビッドな地中海ブルーのイスがこのBARの良いアクセントになってます。







ビールサーバー
2
 そしてプロ仕様その.1
なんと、生ビールサーバーが備え付けられてます!

自宅でいつでも生ビールが飲めるなんて、これは羨まし〜!








コールドテーブル
プロ仕様その.2
業務用の小型コールドテーブル(冷蔵庫)がある。

このBARの規模でこの冷蔵庫があれば、色々楽しめますね〜

いつも、良い感じに冷えた美味しい日本酒を頂いてます。。
いつもいつも、ありがうございます!








グラスケース
プロ仕様その.3
このグラスケース、引き渡し当初は、オープンの棚でしたが、その後追加で 
扉を付けました。
それもそのはず、まるでお店の様にここの中には様々なグラスが用意されてます。


大げさですが、「人生を楽しむ為の家」というコンセプトで創ったこのお宅。

そんなお楽しみのワンシーンがこのHOME BARなのですが、
楽しんでますね〜
こだわり、のめり込み方もハンパ無いです。(笑)




 

「若干27歳でデザインしたCLUB 我ながらイケてるぜ!」

私の空間デザインのスタートは様々なショップデザインからはじまりました。

若干27歳の頃にデザインしたCLUB 
こんな店で遊びたい! こんな店に彼女を連れて行きたい!
そんな思いのまま、その時期一番自分が行きたい店をデザインしたのがこのCLUB。

今、見てもその頃の熱いパワーが伝わってきそうなこのお店。
我ながらイケてるぜ! ...と自画自賛からはじまりました。

なんと今から27年前の古ーい話ですね。
バブルの時代感も満載です。 

このお店は、当時雑誌POPEYE 年間クラブオブイヤーの第三位に選ばれた
人気のCLUBでした。
お店のコンセプトは、「女の子を口説けるお店」
今思うとなんかバカバカしいが、当時の必死さも伝わってきます。(笑) 

そのお店の写真を振り返り、今の住宅デザインにもつながるエッセンスを
解説していきます。

写真 4
雑居ビルの地下2階にあったこのお店。

エレベーターを下りるとあえて天井を低めに設定したレンガのアプローチ。
上からの照明を抑えて、床からのアッパーライトで浮かび上がらせ、
不安な暗く長いアプローチを歩くと、スチールの重いドアがあります。
そこがこのお店の入口。
期待感と不安感を演出したこのアプローチ、
彼女の手を引いて入っていくわけです。

そしてこの重いドアを開けると、いきなり下から強烈な光にあおられ、
一瞬その光の強さに驚いてしまう...という仕掛けを用意しました。

もうすでに、ワクワク感満載ですね。







写真 1
お店に入るとこんな全景です。

使われなくなった廃墟の様な古い倉庫を、改装して出来上がったイメージ。
壁にはその時代の古いレンガ、そして何故か朽ち果てたギリシャ様式の柱、
壊れた壁のレンガからは中世のフレスコ画が...
天井からはゴージャスで巨大なシャンデリアが2灯。

当時、こんなシャンデリア見つけるのが大変だった〜





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スチール黒皮サンダー仕上げの長いアールのBARカウンター

床はモルタル仕上げ

古いモノと新しいモノを融合させながら、オリジナルの製作品を加えていくのは
この頃からの自分のデザイン手法のひとつでした。

このスケルトン天井からの布使いがなんか時代っぽくて古い感じがしますが。。(汗)

このカウンターでは当時、色々なドラマが展開されたな〜





写真 2
錆び鉄板にお店のロゴをくり抜き、そこにテクスチャーが浮かび上がるように
狭角のスポットライトのラインを付けてます。

ブルーのグラスケースの光がまた色っぽい。






写真 3
この壁も、なかなか廃墟感でてないですか?

もともとあった壁を壊したら、そこからなんと中世のフレスコ画が...なんて
いったい当時はなにを考えていたんでしょう。(笑)

このお店のコンセプト「女の子を口説けるお店」というように
インテリアデザインにからめて色々な仕掛けを落とし込みました。
また、オペーレーションの形態も提案しました。
具体的には、
1.歩く人と目線が会うように入口付近の席は全てハイテーブル&ハイチェアー
 客席にも段差を付けて歩く人とテーブルの人とが目を合わせられるようにすること。
2.コップをもってどこの席にも移動出来る様に、テーブル会計ではなく
 キャッシュオンデリバリーであること。
 声を掛けやすいシチュエーションをつくりました。
3.あえて照度を変えて、親密に話せる暗闇と明るいところをつくり、
 話の展開で場所を移動出来る。
4.入口付近にVIP席のような重厚なソファセットを置いて、そこにはいつも優先的に
 綺麗な女性を.... 男性客はそれを目当てにまた来てしまいたくなります。
 VIP席は奥でコソコソと、という当時のディスコのお決まりを壊しました。
5.DJブースを設け、彼女の好きな曲をいつでもリクエスト出来る、
 当時はレコード盤に針を落としてました。

等々、様々な仕掛けと仕込みを、デザインにマッチングさせていきました。

多分、こんなアプローチから住宅をデザインしていく...なんて
自分くらいなものなんだろうな〜 異端といえば異端です。(笑)


ワクワクとした期待感、サプライズ、ストーリー性のある空間、
段差によるエリア分け、明るいところと暗いところ、
古いモノと新しいモノ、オリジナルな創作品、

これらは、今も住空間デザインに生きている共通したエッセンスです。

そして、「感じるデザイン!」 Dont think FEEL!
これは、かたちから創り上げるものではなく、人の内面の心理的なものから
創り上げるデザインということで、今に繋がるコンセプトになっているようです。









 

「ハッピーカラーに包まれて」

自分の部屋を自分の好きな色、ハッピーカラーにペイントして、自分だけのお気に入りの空間に…

奥さんの寝室を、そんな希望で一面
「ラベンダーカラー」にペイントしました。ラベンダー系の薄紫がとても心惹かれる自分にとってのハッピーカラーの様です。

ベッドヘッドの一面を、この様に
ラベンダーカラーでペイントしました。

ベッドの上のクッションやベッドカバーも、パープル〜薄紫〜ピンク系の優しい同系色でコーディネートされてます。






壁の色と同様に、この部屋の印象を更に引き立てているのが、ラベンダー色のカーテンや絶妙なバランスのタッセルなど、細部までカラーバランスが計算されてます。

カーテン回りのコーディネートは、
ネイチャーデコールの家のフィニッシュでは欠かせない、「ロブジェ」の吉野さんによるものです。





優しい花のスタンドライトのシェードも
この部屋らしく良い感じ。






そしてなんと小さな心使い。

ライティングデスクの上には、
この部屋のハッピーカラーに合わせた色の花が生けられていました。
「アンスリウム」という花らしいです。


人生を楽しみながら、丁寧に生きている。そんな感じが窺えますね。







「犬との共生住宅 そのココロは?」

ペット共生住宅はなかなか一言では語れず、その回答も千差万別ですね。

最近ではハード面においても、「ペットに優しい」などのふれこみで、様々な住宅建材が出ています。

でもそれらほとんどが、ペットには良いが、いまひとつデザイン性が悪いとか、
一般ユースでは使い勝手に難ありとかで、人と適合させていくのは、なかなか難しいものばかりです。

我が家でも、2頭のラブラドールレトリバーが居て、もう何年もペットというより、パートナードッグとして欠かせない存在になってます。

そんな自身の経験から、思うことは、
「人にとって快適な空間は結果、ペットにも良い」という事。

特に犬というのは、人間のエネルギーを敏感に感じながら生きていて、
なんかイライラしている、なんか気持ちがワクワクしている、と言った人の発するエネルギーを人間以上に感じとれる能力が備わっている様です。

そんな事から、家主が快適で居れる空間こそが、パートナーである犬にとっても
快適な空間であると、私は思っています。






これは、うちの犬がまだパピーの頃、
あらゆる家の中の木部を甘噛みしていた時期のもので、階段の一段目に残るその跡です。

初めの頃はいちいち目くじらたてて気にしていたものですが、今となっては
もう何年も連れ添ってきたパートナーの
思い出として、そんな傷跡さえ愛おしく思えてくるものですね。

人もペットも心地よく居れる空間こそが、本当に望ましい「ペット共生住宅」
と言えるんだと思います。






「二世帯住宅 サプライズエントランス」

今回は今から11年前の2003年の事例から、二世帯住宅のエントランスを紹介します。
完全分離型のこの二世帯住宅ですが、
エントランス部分を共有にし、
そこにとても贅沢でサプライズなスペースを演出しました。

まず、両開きのアイアンのエントランスゲートが、この御宅のファサードとして
迎え入れてくれます。
アイアンの格子から、奥の様子が少しだけうかがえ、奥への期待感が高まってきます。







エントランスゲートを開けると、
玄関ホールの前室的な空間があり、
インパクトのある、重厚な木製の玄関ドアが目に飛び込んできます。

アイアンエントランスゲートも
木製の玄関ドアもこの家の為にデザイン
された、オリジナルのハンドメードです。





そして、重厚な玄関ドアを開けると、
約8帖の玄関ホールとなります。

季節柄、玄関には大きなクリスマスツリーがディスプレイされていました。

この玄関から、親世帯、子世帯とそれぞれのドアがあり、ここがお互いの共有ゾーンとなっています。

外部から連続して貼られた素焼きのテラコッタタイルが、外〜中を一体感として
繋ぎ、より奥行き感を演出します。

そして、正面には全開口の木製折れ戸があり、そのままガーデンへと誘導されます。この二世帯住宅では玄関ホールとガーデンを共有ゾーンとして計画されました。





更に、この玄関ホールは吹き抜けの勾配天井になっていて、高窓の大開口からは、南の光を存分に取り込み、いつも
自然光に溢れています。

天井からは、オリジナルデザインの
アイアンシャンデリアが吊られています。


ストーリー性のある、サプライズなエントランスホールの事例です。





「都心の狭小地でペット共生住宅」

完成間際、都心の狭小地でペット共生住宅。
このお宅は、大きな犬と猫、そして仕事場も兼ね備えた、小さな土地にギッシリと内容の詰まった家となりました。

今回は大切なパートナーである、犬と猫の為の特別な仕掛けを紹介します。

まずは、猫の為のドア。

どの部屋にも、猫が自由に行き来出来る様に、各ドアにはこの様に猫用の出入口窓を設置しました。

中からロック出来る様もなってます。





そしてワンちゃんゲート

いたずらっ子のワンちゃんは、どこでも行き来出来る猫用ドアとは逆に、
この様にキッチンに入れない様に、
しっかりしたアイアンのフェンスを作りました。

こんな感じに、壁面に固定出来る様に
しています。





まだ若いワンちゃんが階段に突進して
落下しない様に、キッチン以外にも何カ所か落下防止のアイアンフェンスを
設置しました。


ごめんなさい!
犬派の僕はついつい無意識に、
「ワンちゃんと猫」になってしまいました。(汗)…

ペット共生住宅。
犬も猫も新しい環境に早く馴染めます様に。





「DEN&WORKROOM」

今回は、DENとWORKROOMの特徴的な事例のいくつかをご紹介します。

自分だけの「隠れ家」とか「秘密基地」は大人になっても憧れのスペースでしょう。

どこも決して広くは無いスペースを自分なりに使いやすく工夫しながら
自分らしいスペースに仕立てて活用しています。




1. ガレージ脇に隣接し、直接ガレージからもアクセスできるDEN
西迫潤

3

2

ここは細長い三畳くらいのスペースに、趣味であるカメラやミニカーなどを
きれいに陳列ケースに並べ、まさに男の趣味空間が実現しました。
この細長い空間が、「籠もり感」となり、とても落ち着きそうですね。








2. ベッドルームに隣接したWORKROOM
西迫真

 主寝室と同一フロアにある、このご主人のワークスペース。
ここは、約4帖ほどのスペースに段差を付けて、寝室よりも300㎜
床を上げて、フロアに変化を付けたスペースとしました。






3. アトリエスペース
1
 
2

キッチンのすぐ脇にあり、リビングからもアイアンフェンスを通して
見える位置に計画した、奥様のアトリエスペース。
個室空間でありながら、家族の気配を感じ取れるように緩く仕切ってます。






4. LDKが見渡せる2階部分にあるDEN
加藤邸

吹き抜けを通して、1階のLDKがガラス張りで見渡せるDEN。
家の中心に位置した司令塔のような感じですね。
このスペースへは、螺旋階段で直接アクセス出来る様に計画されてます。






5. ご夫婦、それぞれ独立したDEN
1

2

ご夫婦、それぞれ3帖のスペースをフロアを分けて、1階と2階に計画しました。
お互いに仕事を持っているご夫婦のための独立した空間です。
お部屋の印象も、ご夫婦それぞれの趣味で作られました。




家族の数だけ、家のスタイルがあるように、DENやWORKROOMを見ても
ネイチャーデコールのオーナー宅は様々で、個性的ですね。



 

「家創りカルテ」

ネイチャーデコールでの家創りは、カタログなどからモノを見て決めていく家ではなく、
家の広さ、間取り、素材、設備、色やかたち、等々すべて一から創り上げていく
完全オーダーメードな家創りです。

更には、そこでどのように暮らしたいか、
趣味、指向、といったライフスタイルも細かく聞き取りながら、
世界に一つのその家族に合った家を創り上げていきます。
だから同じ家は生まれてこない、というわけですね。

そこで、はじめの段階で自社で用意した「家創りカルテ」というものに
それらの諸条件を細かく書き込んでもらい、そこからデザインがスタートしていきます。

どんな家でも必ず予算というモノがあり、予算の中でプライオリティを整理しながら
どのようにメリハリをつけた家にしていくかがとても大切な部分になってきます。

「家創りカルテ」をかなり詳細に書き込んでもらっても、言葉だけではなかなかイメージや
デザインのニュアンスが分からない場合がありますので、
これにプラスして「イメージが伝わるモノ であれば、どんな方法でも構いませんので
それもご用意して下さい。」 そんな事をオーナーさんにはお願いしています。

以前、映画のDVDを渡されてこんなイメージの家にしたい...なんていうオーナーもいました。
また、「こんな音楽のイメージで...」そんな感覚的なオーナーもいました。

本当に伝達の仕方は色々とあるんだな〜と感心させられることがあります。

そのオーナーの職業柄なども影響してくるケースも多々あります。

そんな中で、印象に残ったものをいくつか紹介させ頂きます。



1.ネイチャーデコールの過去の事例を完全に制覇して、それをベースに
 自分たちの家のデザインの希望を説明してくれたオーナーさん。 
1

2

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4

正直、何十件もデザインしていると、「HPにある何番のどの家のドア」
とか、突然言われてもなかなか思い出せない事があるのですが、、
このように画像とコメントを詳細に、家のエレメントをネイチャーデコールの
実例からまとめて、「こうしたい!」を熱く伝えて頂いたケースです。

我ながら、ネイチャーデコール図鑑を見ているようでもありました。











2.ビジュアルもバッチリ、コラージュや画像&コメントでまとめながら、
 さらにキーワードやわかりやすいアイコンなどで希望を説明してくれたオーナーさん。
 これは、まるで企画書のようでもありこちらもワクワクしてきました。
1

2

3

4

最初に、家創りのイメージをキーワードでもらったときは、
やりたいことが、明確に現れていてガツーン!ときたのを今でも覚えています。
とても、デザイナー魂がくすぐられる、そんな要望書ですね。

オーナーさんの普段のテキパキとした優秀な仕事ぶりが覗えます。







3.言葉少なく、すべて自分のスケッチで描きあらわしてくれたオーナーさん。
 これは、イメージの誤差が無い分、すでにデザイン出来てるんじゃないですか...
 そんな感じのものですね(笑)
田村,2

1

3

このオーナーは、漫画家の方で話ながらでも「こんな感じにしたいんです」
って、すぐにスケッチをカリカリ描き始めてしまうんです。

ディティールも空間構成もよく理解されていて、
まさに共同作業な家創りでした。


どのケースも、家創りに対する「熱さ」が伝わってきますよね。


無から有を創るオーダーメードの家。

自分たち家族にとって何が大切なのか、
今までの人生を振り返り、これからの生活スタイルをイメージしながら
そのステージを自分たちで創り上げていく。

後悔の無い家を創るには、やはり「情熱」が必要なんです。














 

「3帖の小空間にイメージは広がる」

この事例は、ご夫婦それぞれに3帖のDENを1階と2階に分け、
個々の趣味や持ち込んだ仕事に没頭できるように計画したものです。

DEN

1 のコピー
一階の玄関ホール脇には、ご主人のDENを設けました。

一面ガラス張りにして、閉塞感が出ないように、玄関ホールと
一体感を出したような設えとなってます。







2 のコピー
そして、こちらは2階の奥様のDENスペース。

このスペースも1階同様に、壁で仕切らず、リビングと繋がる
壁面一面を木製の格子ガラスのスクリーンにして、
リビングに居る人の気配を感じながら使えるDENになってます。

3帖の小空間でも、ここは別世界。
個々の空想の世界を広げられる、、そんなスペースです。







 
プロフィール

大浦比呂志

数々の有名デザイン事務所で店舗デザイン、個人住宅建築、インテリアデザインなどに幅広く携わる。
1994年にネイチャーデコール(大浦比呂志創作デザイン研究所)を設立。
「人にやさしい 自然体の暮らし」というコンセプトをもとに、
独自のテイストで注文住宅を数多く手掛ける。
「自分らしく、自然 体でいられる豊かな生活」「五感に訴える空間づくり」を提案。

ギャラリー
  • 「インテリアも整い、竣工撮影!」
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