ネイチャーデコールの家、というと、
どうしても洋風テイストなライフスタイルに合ったデザインの家が多いのですが、僕自身ここ最近魅かれるのは「和」を感じるデザイン。

厳密には「和」とか「洋」という
ことでもなく、
装飾を極力排除したシンプルでミニマムな中に「間」や奥行き感を演出していくような、「凛」とした大人な空間。

これは「湯河原の家」の事例から。

畳や和室の良さをあらためて気付き出している、自分。。

「離れの部屋」なんてキーワードにも
魅かれます。






「湯河原の家」の洗面スペース。

完全な「和」では無いのですが、和を感じさせる、雰囲気は出せてるかと思います。





そして、その洗面スペースから
バスルームへと繋がります。

床はその土地の石、伊豆石を使用し
壁には檜の板を貼りました。

外に抜けて行くピクチャーウインドが、
バスルームでの最高の癒しを演出してくれます。


やはり、自分の年齢からくるものなんでしょうかね?
洋食より和食がしっくりくるように、
わかりやすい味、インパクトのある、
ジャンクフードに魅かれた若い頃と比べて、味わい深い、だし味が良い。

インテリアデザインの指向性も、
そんな例えに近く、
素材や色を抑えた、シンプルな構成の中に、光が射し込みその影が空間に取り込まれた様な、「感じるデザイン」

そんな事を最近、意識しています。

「五感に訴えるデザイン」という事は、
そもそもがネイチャーデコールの
コンセプトにあった様に、
分かり易すぎる、ビジュアル的要素を
そぎ落とした中に、「感じるもの」
までをも、デザインしていくことが、
これから、創っていくものなのかも
しれない。

…なんて、そんなことを感じている
今日この頃です。。