今回は今から11年前の2003年の事例から、二世帯住宅のエントランスを紹介します。
完全分離型のこの二世帯住宅ですが、
エントランス部分を共有にし、
そこにとても贅沢でサプライズなスペースを演出しました。

まず、両開きのアイアンのエントランスゲートが、この御宅のファサードとして
迎え入れてくれます。
アイアンの格子から、奥の様子が少しだけうかがえ、奥への期待感が高まってきます。







エントランスゲートを開けると、
玄関ホールの前室的な空間があり、
インパクトのある、重厚な木製の玄関ドアが目に飛び込んできます。

アイアンエントランスゲートも
木製の玄関ドアもこの家の為にデザイン
された、オリジナルのハンドメードです。





そして、重厚な玄関ドアを開けると、
約8帖の玄関ホールとなります。

季節柄、玄関には大きなクリスマスツリーがディスプレイされていました。

この玄関から、親世帯、子世帯とそれぞれのドアがあり、ここがお互いの共有ゾーンとなっています。

外部から連続して貼られた素焼きのテラコッタタイルが、外〜中を一体感として
繋ぎ、より奥行き感を演出します。

そして、正面には全開口の木製折れ戸があり、そのままガーデンへと誘導されます。この二世帯住宅では玄関ホールとガーデンを共有ゾーンとして計画されました。





更に、この玄関ホールは吹き抜けの勾配天井になっていて、高窓の大開口からは、南の光を存分に取り込み、いつも
自然光に溢れています。

天井からは、オリジナルデザインの
アイアンシャンデリアが吊られています。


ストーリー性のある、サプライズなエントランスホールの事例です。