Don't think. F E E L ! 大浦比呂志の五感で感じる暮らし

ネイチャーデコール主宰 建築デザイナー大浦比呂志のこだわりの世界観を、建築、インテリアの事例やライフスタイルにスポットをあてながら紹介して参ります。

2015年02月

「テレビキャビネット バリエーション様々」

造作家具として始めから設計に組み込んでいくテレビキャビネットも家のデザインに合わせて、様々なデザインのバリエーションがあります。
今回はそのバリエーションの一部を紹介します。

定番のテラコッタタイルと白ブリックに合わせた、ナチュラルなデザイン。
このスタイルは、飽きのこないネイチャーデコールのベーシックデザインです。






ダーク色のブリックにシャビーオークのフローリング。
これには古材の素地を生かした、シンプル質感のあるデザインでテレビキャビネットを造作しました。





TRACKの家具でコーディネートされたリビング。ブラケットの照明はジェルデ。
テレビキャビネットも同じテイストで、
オークとアイアンを使ってデザイン。






古レンガのパターン貼りと板張りの勾配天井、そしてグレーテラコッタの床で構成されたリビングには、あまり主張し過ぎない、プレーンなデザインのテレビキャビネットを作りました。


オリジナルの空間に合わせて、その部屋にコーディネートされた造作家具の一例です。

デザインのバリエーションは無限に広がりますね。




「Mi Casa es Su Casa」

「Mi Casa es Su Casa」スペイン語で
「私の家はあなたの家 
    どうぞ 自宅に居る様にお寛ぎ下さい」

そんな意味があります。

自分の好きな言葉のひとつで、
我が家の入口のタイルや、会社のパンフレットのコピーなどでも使っている言葉です。

そもそも、この言葉との出会いは、18年くらい前に、はじめて憧れの地
「Santa Fe」に行った時が始まりです。

カラフルな手焼きタイルを扱っている、
Santa Feのダウンタウンのタイル屋さんで、自宅が出来たら是非使ってみたい、と思えるようなコピーの入ったタイル。

これが今でも我が家の入口に埋め込まれたタイルです。

そのお店のオーナーにそのコピーの意味を聞いてみたところ、
まさに自分がデザインする家の為にある様な言葉だ!と興奮しながら、何枚か同じタイルをお土産に買って来たのを思い出します。

憧れの地 Santa Feが引き合わせてくれた
言葉だと言っても過言ではないでしょう。






そして、設計したオーナーのお宅にも、
この様なかたちで使われております。


これからも、大切にしたい、
ネイチャーデコール Wordのひとつです。













「ホームバーのある家 その後」

以前このブログで紹介した「ホームバーのある家」

2013年にお引き渡ししたお宅ですが、
そのBARも活躍の場が多いようで、その後良い感じで自分流に使い込んでいました。 

トップ
HOME BARの全景はこんな感じですが、
花を生け、お気に入りのレコードをディスプレイし、
お酒や、グラス類も充実してきました。 








天板
このBARでは厚み60㎜のパインの古材を天板にしています。

磨き上げた艶具合もさらに味わいが出てきてます。 







イス
ビビッドな地中海ブルーのイスがこのBARの良いアクセントになってます。







ビールサーバー
2
 そしてプロ仕様その.1
なんと、生ビールサーバーが備え付けられてます!

自宅でいつでも生ビールが飲めるなんて、これは羨まし〜!








コールドテーブル
プロ仕様その.2
業務用の小型コールドテーブル(冷蔵庫)がある。

このBARの規模でこの冷蔵庫があれば、色々楽しめますね〜

いつも、良い感じに冷えた美味しい日本酒を頂いてます。。
いつもいつも、ありがうございます!








グラスケース
プロ仕様その.3
このグラスケース、引き渡し当初は、オープンの棚でしたが、その後追加で 
扉を付けました。
それもそのはず、まるでお店の様にここの中には様々なグラスが用意されてます。


大げさですが、「人生を楽しむ為の家」というコンセプトで創ったこのお宅。

そんなお楽しみのワンシーンがこのHOME BARなのですが、
楽しんでますね〜
こだわり、のめり込み方もハンパ無いです。(笑)




 

「我が家の年輪」

今年もまた年輪が刻まれました。

「バカラコレクション」
これは、自分で選んで集めているものでは無く、毎年の記念日に
奥さんからのプレゼントで 、ひとつずつ集まってきたものです。

もうそろそろ20個近くなりそうです。。(汗)

トップ
我が家のHOME BARに並べてみました。

お〜 圧巻!

毎年の思い出と共に、我が家の年輪のように刻まれています。








写真 1
2
そして今年は繊細なカットがとても綺麗な「ナンシー」という
タイプのグラスをプレゼントされ、コレクションに新たに加わりました。

「ナンシー」の名前の由来は、バカラの工場が建てられた
ロレーヌ地方の都市の名前であります。
パリから約40km東にあるナンシー市。
そのバカラ村にガラス工場を作ったのが始まりでした。

はじまりの場所、それがNancy(ナンシー)。らしいです。

もしや、これは初心に帰れ...という遠巻きなメッセージ付きか?(笑)









3
4
カットや柄も様々で光をあてるとまた綺麗です。

最近は氷を入れてシングルモルトやバーボンをやることは少なく、
もっぱらハイボールばかりなのですが、、
たまには、グラスを選んでスローに一杯やるのも良いものですね。


今、この「バカラコレクション」が綺麗に納まる、
オリジナルのグラスケースをBARカウンターの上にデザインしてみたくなっています。










ラスト
こんな感じに、昨年出版した、自分の本「MIND MAP」

にも、大浦家では欠かせない、大切なモノや生活の一部を他にも紹介しております。











 

「若干27歳でデザインしたCLUB 我ながらイケてるぜ!」

私の空間デザインのスタートは様々なショップデザインからはじまりました。

若干27歳の頃にデザインしたCLUB 
こんな店で遊びたい! こんな店に彼女を連れて行きたい!
そんな思いのまま、その時期一番自分が行きたい店をデザインしたのがこのCLUB。

今、見てもその頃の熱いパワーが伝わってきそうなこのお店。
我ながらイケてるぜ! ...と自画自賛からはじまりました。

なんと今から27年前の古ーい話ですね。
バブルの時代感も満載です。 

このお店は、当時雑誌POPEYE 年間クラブオブイヤーの第三位に選ばれた
人気のCLUBでした。
お店のコンセプトは、「女の子を口説けるお店」
今思うとなんかバカバカしいが、当時の必死さも伝わってきます。(笑) 

そのお店の写真を振り返り、今の住宅デザインにもつながるエッセンスを
解説していきます。

写真 4
雑居ビルの地下2階にあったこのお店。

エレベーターを下りるとあえて天井を低めに設定したレンガのアプローチ。
上からの照明を抑えて、床からのアッパーライトで浮かび上がらせ、
不安な暗く長いアプローチを歩くと、スチールの重いドアがあります。
そこがこのお店の入口。
期待感と不安感を演出したこのアプローチ、
彼女の手を引いて入っていくわけです。

そしてこの重いドアを開けると、いきなり下から強烈な光にあおられ、
一瞬その光の強さに驚いてしまう...という仕掛けを用意しました。

もうすでに、ワクワク感満載ですね。







写真 1
お店に入るとこんな全景です。

使われなくなった廃墟の様な古い倉庫を、改装して出来上がったイメージ。
壁にはその時代の古いレンガ、そして何故か朽ち果てたギリシャ様式の柱、
壊れた壁のレンガからは中世のフレスコ画が...
天井からはゴージャスで巨大なシャンデリアが2灯。

当時、こんなシャンデリア見つけるのが大変だった〜





5JPG
スチール黒皮サンダー仕上げの長いアールのBARカウンター

床はモルタル仕上げ

古いモノと新しいモノを融合させながら、オリジナルの製作品を加えていくのは
この頃からの自分のデザイン手法のひとつでした。

このスケルトン天井からの布使いがなんか時代っぽくて古い感じがしますが。。(汗)

このカウンターでは当時、色々なドラマが展開されたな〜





写真 2
錆び鉄板にお店のロゴをくり抜き、そこにテクスチャーが浮かび上がるように
狭角のスポットライトのラインを付けてます。

ブルーのグラスケースの光がまた色っぽい。






写真 3
この壁も、なかなか廃墟感でてないですか?

もともとあった壁を壊したら、そこからなんと中世のフレスコ画が...なんて
いったい当時はなにを考えていたんでしょう。(笑)

このお店のコンセプト「女の子を口説けるお店」というように
インテリアデザインにからめて色々な仕掛けを落とし込みました。
また、オペーレーションの形態も提案しました。
具体的には、
1.歩く人と目線が会うように入口付近の席は全てハイテーブル&ハイチェアー
 客席にも段差を付けて歩く人とテーブルの人とが目を合わせられるようにすること。
2.コップをもってどこの席にも移動出来る様に、テーブル会計ではなく
 キャッシュオンデリバリーであること。
 声を掛けやすいシチュエーションをつくりました。
3.あえて照度を変えて、親密に話せる暗闇と明るいところをつくり、
 話の展開で場所を移動出来る。
4.入口付近にVIP席のような重厚なソファセットを置いて、そこにはいつも優先的に
 綺麗な女性を.... 男性客はそれを目当てにまた来てしまいたくなります。
 VIP席は奥でコソコソと、という当時のディスコのお決まりを壊しました。
5.DJブースを設け、彼女の好きな曲をいつでもリクエスト出来る、
 当時はレコード盤に針を落としてました。

等々、様々な仕掛けと仕込みを、デザインにマッチングさせていきました。

多分、こんなアプローチから住宅をデザインしていく...なんて
自分くらいなものなんだろうな〜 異端といえば異端です。(笑)


ワクワクとした期待感、サプライズ、ストーリー性のある空間、
段差によるエリア分け、明るいところと暗いところ、
古いモノと新しいモノ、オリジナルな創作品、

これらは、今も住空間デザインに生きている共通したエッセンスです。

そして、「感じるデザイン!」 Dont think FEEL!
これは、かたちから創り上げるものではなく、人の内面の心理的なものから
創り上げるデザインということで、今に繋がるコンセプトになっているようです。









 

「ハッピーカラーに包まれて」

自分の部屋を自分の好きな色、ハッピーカラーにペイントして、自分だけのお気に入りの空間に…

奥さんの寝室を、そんな希望で一面
「ラベンダーカラー」にペイントしました。ラベンダー系の薄紫がとても心惹かれる自分にとってのハッピーカラーの様です。

ベッドヘッドの一面を、この様に
ラベンダーカラーでペイントしました。

ベッドの上のクッションやベッドカバーも、パープル〜薄紫〜ピンク系の優しい同系色でコーディネートされてます。






壁の色と同様に、この部屋の印象を更に引き立てているのが、ラベンダー色のカーテンや絶妙なバランスのタッセルなど、細部までカラーバランスが計算されてます。

カーテン回りのコーディネートは、
ネイチャーデコールの家のフィニッシュでは欠かせない、「ロブジェ」の吉野さんによるものです。





優しい花のスタンドライトのシェードも
この部屋らしく良い感じ。






そしてなんと小さな心使い。

ライティングデスクの上には、
この部屋のハッピーカラーに合わせた色の花が生けられていました。
「アンスリウム」という花らしいです。


人生を楽しみながら、丁寧に生きている。そんな感じが窺えますね。







「螺旋階段のエントランスホール」

約8帖のエントランスホールに広がりを見せる為に、
抜けの良いスチールの螺旋階段を設けた事例です。

床は玄関のたたき部分からホールまでを
同一素材で統一させ、フロアが自然に繋がる様に見せてます。
たたきの立ち上がり部分も柔らかなアールを用いて、
螺旋階段同様に極力直線のラインを排除したデザインになってます。







そして、正面の大開口折れ戸を開けると、ワイド2400㎜の間口で、
四季を感じる中庭へと繋がります。

ネイチャーデコールではお馴染みの、
玄関前のピクチャーウインドです。
正面のレンガ風壁、実はお隣の外壁を
借景にさせていただいてます。

この4帖程の小さな中庭ではありますが、
空間の奥行き感にプラスして、
ライトコートとしても、エントランスホールに自然光を運んできてくれる役割があります。
この東側の光がとてもありがたい!






エントランスホールには、
間口1800㎜ 高さ2100㎜のたっぷり収納の
シューズボックスを造作しました。

シンプルなエントランスに打って変わって、コッテリとした面材にグレーッシュ
な独特なエージングで仕上げてます。

このミックス感が、ネイチャーデコール流デザインですね。





「犬との共生住宅 そのココロは?」

ペット共生住宅はなかなか一言では語れず、その回答も千差万別ですね。

最近ではハード面においても、「ペットに優しい」などのふれこみで、様々な住宅建材が出ています。

でもそれらほとんどが、ペットには良いが、いまひとつデザイン性が悪いとか、
一般ユースでは使い勝手に難ありとかで、人と適合させていくのは、なかなか難しいものばかりです。

我が家でも、2頭のラブラドールレトリバーが居て、もう何年もペットというより、パートナードッグとして欠かせない存在になってます。

そんな自身の経験から、思うことは、
「人にとって快適な空間は結果、ペットにも良い」という事。

特に犬というのは、人間のエネルギーを敏感に感じながら生きていて、
なんかイライラしている、なんか気持ちがワクワクしている、と言った人の発するエネルギーを人間以上に感じとれる能力が備わっている様です。

そんな事から、家主が快適で居れる空間こそが、パートナーである犬にとっても
快適な空間であると、私は思っています。






これは、うちの犬がまだパピーの頃、
あらゆる家の中の木部を甘噛みしていた時期のもので、階段の一段目に残るその跡です。

初めの頃はいちいち目くじらたてて気にしていたものですが、今となっては
もう何年も連れ添ってきたパートナーの
思い出として、そんな傷跡さえ愛おしく思えてくるものですね。

人もペットも心地よく居れる空間こそが、本当に望ましい「ペット共生住宅」
と言えるんだと思います。






「二世帯住宅のエントランスまわり」

二世帯住宅のエントランスまわりについて、
3年程前に竣工したお宅の事例からの見所を紹介します。
この家は完全分離型の二世帯住宅で、
延べ床面積約100坪というかなり大型の計画でした。


ファサードはネイチャーデコールらしい、アイアンのオリジナル門扉で
迎えてくれます。

二世帯分のそれぞれのインターフォンとポストが設置されています。

ファサードのホールは高い天井と天井からのアイアンのシャンデリアが象徴的です。






回廊の様な長いアプローチを歩き、
玄関まで誘導されます。






玄関のドアは共用で、一枚ドア

重厚な木製オリジナルドアは、
濃い目に染色した古材に、鉄の鋲を打ち込んだ、ワイルド感溢れるデザインにしました。






ドアを開けると、2.5帖程のシューズストック、
そして、天井吹抜けのエントランスホール。ホールの広さは8帖強でファサードと同様、
天井からはアイアンのシャンデリアがインパクトをもたせてます。

このエントランスホールまでが、共用のゾーンとなっており、
デザインされたモダンな階段で上下左右に独立した二世帯空間があります。

そして共用ゾーンのもうひとつの目玉としては、このエントランスホールから直接、
庭にアクセス出来ることです。

間口2500mmの大開口折れ戸を開くと、
この広いエントランスホールが更に、
外へと繋がり、開放的でリゾート感溢れる、非日常な世界へと広がります。





二世帯共用の庭は、大きな屋根のある
カバードテラスと芝生のゾーンとで構成されていて、雨の日でも外の空気を感じられる、
このカバードテラスはとっても重宝されている様です。

家族皆でのBBQや仲間を大勢集めての
ホームパーティが多いこの家では、
この庭で過ごす時間が多いそうです。

程よい距離感のある、二世帯住宅、
「生活を楽しむための家」。
参考にしてください。





プロフィール

大浦比呂志

数々の有名デザイン事務所で店舗デザイン、個人住宅建築、インテリアデザインなどに幅広く携わる。
1994年にネイチャーデコール(大浦比呂志創作デザイン研究所)を設立。
「人にやさしい 自然体の暮らし」というコンセプトをもとに、
独自のテイストで注文住宅を数多く手掛ける。
「自分らしく、自然 体でいられる豊かな生活」「五感に訴える空間づくり」を提案。

ギャラリー
  • 「インテリアも整い、竣工撮影!」
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