Don't think. F E E L ! 大浦比呂志の五感で感じる暮らし

ネイチャーデコール主宰 建築デザイナー大浦比呂志のこだわりの世界観を、建築、インテリアの事例やライフスタイルにスポットをあてながら紹介して参ります。

2014年09月

「カバードテラス」

カバードテラスは是非オススメしたい、付加価値空間です。

「カバードテラス」とは屋根の付いたテラスの事ですが、外と中を繋ぐ半戸外空間で、
雨の日でも外の空気に触れながら過ごせるし、夏の強い日差しの下でも
この屋根があるお陰で、日差しを遮りながら、外で過ごすことが出来ます。

春や秋の季節の良いときのBBQは勿論、
冬でも夏でも全シーズンで 活用出来る空間と行ってもいいでしょう。

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この事例は、2.7㍍×4.5㍍の7.5帖程度のカバードテラスですが、
天井にはシーリングファンを取り付けリゾートの様なテラスです。







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ここからの眺望は抜群です!

休みの日の遅めの朝食や、夜 キャンドルを灯しながらワインを楽しんだり...
生活に豊かさが生まれますね。






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リビングからは、大開口サッシで室内と外が繋がり、
室内にいながら外を存分に取り込んでしまえそうです。

繋がり感と広がりを演出するため、床材も同一のグレーテラコッタタイルで合わせております。

リビングの広さを多少犠牲にしても、このスペースを取り入れていくことをオススメしています。

そこには、実際の◯◯帖という以上の、豊かな広がりが生まれます。







 

「ヒーリングガーデン 長谷川祐二さんの世界」

ネイチャーデコールの古くからの強力パートナーで、
ネイチャーデコールの庭作りには必ず参画して頂いてる、
ガーデン&ファニチャーズ長谷川祐二さんのこだわりと、暮らしぶりを覗いに
家族皆で軽井沢の長谷川さん宅に遊びに行ってきました。

全景

長谷川

軽井沢の別荘地に建設された長谷川邸は、大きな敷地の中に
いかにも軽井沢らしい面構えで迎えてくれました。

二階のデッキスペースで寛ぐ長谷川さん。








1階室内

1階室内ディスプレイ

まだまだ途中、、、というものの、その細部のこだわりは流石 長谷川さん。

自然光の差し込むサンルームの様な部屋で、夜はテーブルのキャンドルを灯し
ここで打合せ(ワークスペース)を行ったりもしているようです。

ちょっとした、一輪差しのディスプレイなども、外のお花を利用して設えたりと
丁寧な暮らしぶりが覗えます。









シンボルツリー
もともとこの敷地にあった、この一本の木を最大限に生かしていくために、
建物の配置そのものを、その木を囲い込むように設計した様です。


軒の話
2階のデッキスペース

その木の前のこの軒の深いデッキスペースですが、この空間がとにかく気持ち良い!

軽井沢の条例上、デッキの手すりよりも軒を出さないといけない、ということで
出来上がった空間ですが、1800㎜近いこの半戸外空間が2階をより開放的に
内部と外部を繋げています。







1階軒下

1階軒下景色

池とニコル

池別アングル

ご本人曰く、この環境の可能性を生かし切り、窓から見える景色にそれぞれ違う表情の庭が
見えるように計画する、というのがひとつのコンセプトらしく、
1階から窓の外を見た景色、2階から窓の外を見た景色が、み〜んな違うんですね。

2階の軒下空間のこのデッキスペースからは、ウォーターガーデンを通して
その先には自然なこんな景色が見えます。








外の犬たち

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大浦と長谷川

犬たちは自然に敏感ですね。
同行した、ビリーもニコルも長谷川さんの愛犬tsubu(ツブ)とすっかり打ち解け
大きな庭を楽しそうに駆け回ってました。

ここに居る間にも、霧で真っ白に煙ってきたり、雲の間から明るい日差しが差し込んできたりと
刻々と移り変わる自然の景色。
自分もすっかり腰に根が生えた様で、その環境に癒され心底寛いでしまいました。

ゆっくりとした時間の流れに身を任せ、まさに「ヒーリングガーデン」が実感出来ました。

生きていく上で、本当に大切な事ってなんだろう・・・
そんな事をふと考えさせられる貴重な時間でした。













 

「バームクーヘン工房!」


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「PARISのアパルトマン体験」

最近のお家を建てるオーナーさんの要望で「パリのアパルトマン」というキーワードを
良く耳にするようになってきました。ここ4〜5年の傾向のひとつでしょうか。
そこで、以前自分が行ったパリのアパルトマン体験の中から、その特徴的な要素を
簡単にまとめてみました。 

ダイニング
僕の泊まった部屋は、パリ6区のサンジェルマンデプレのエリアで
まさにパリを象徴するとても魅力的なゾーンです。

これは、その部屋のダイニング。
時代を感じる良い雰囲気、いわゆる皆がイメージするアパルトマンの光景でした。

それでは、それをイメージさせる要素としては具体的にどんなことがあげられるか
その部屋の写真の中から解読していきます。







窓

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暖炉

梁

1.この縦に細長い内開きの窓、窓を開け閉めする金物はグレモン錠を使用。

2.窓の外にはアイアンの化粧(花台)のフェルフォルジュがある。

3.漆喰か塗装のシンプルな白壁、塗り重ねられた感じがまた味わい有り。

4.部屋の片隅に必ず、暖炉が設けられてます。

5.この部屋の床はサイザルカーペットでしたが、これがフレンチヘリンボーンだと
 ますます雰囲気を印象付けますね。

6.屋根裏感のある天井の古い梁。

7.照明は照度が低く、スタンドライトなどの間接照明が主体で全体的に暗めです。







サンジェルマンでプレ教会
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そして、窓を開けると目の前は、サンジェルマンデプレ教会の裏側がバッチリ見えました。

他のアパルトマンの屋根裏部屋やいくつも屋根から突き出た煙突が見えます。

この光景は、まさにパリですね。







階段
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そして、上の階に行くほど窓の外の景色は良いのですが、
エレベーターが途中の階までしか無く、重いスーツケースを引きずり
こういった階段を上って部屋まで行くのが大変!

でも、この階段の手すりやかたちは素敵ですね〜








晩飯

朝食

そして、このエリアはマルシェやパン屋さんお総菜屋さん、ワインのお店なども
多く集まっていて、パリ気分を味わうためすっかり浮かれて、
朝からワインを抜いて、こんな食材を近所で手に入れ、楽しんでました。

夜と朝のダイニングでの食卓シーンです。



本当に簡単なポイントだけですが、パリのアパルトマンを印象付ける要素を
まとまてみました。

こんな体験をもとに、
色々なエッセンスを住宅デザインに落とし込んでおります。












 

「台湾オフィスデザイン 現場風景」

ネイチャーデコールの新しい拠点のひとつとなる、台湾オフィスの工事が、
10月上旬の完成に向けていよいよ追い込みの時期となってます。
出来る限り、現地の素材で構成していこうというものの、
なかなか日本の様にはいかないのが現実です。
素材ひとつ、仕上げ方法、ディティール、現地では初めてのことばかりなので、
当然と言えば当然ですが、現地の監督と建築工事の方々が、
こちらからのスケッチや図面、サンプルを見ながら、
一生懸命にそれを具現化しようと奮闘中です。

住宅業界にショップデザインの手法をはじめて導入し、
今でこそ当たり前の「エージング」や「古材」「アーティストワーク」
「海外からの輸入品」を住宅の中で表現し、やり慣れない施工会社と大喧嘩しながら
第一軒目の住宅を創り上げた20年前を思い出してしまう、そんな感じです。 

はじめて新しい扉を開いていく時というのは、どんな事でも同じなんだな〜と、
あらためて、そのワクワク感と迫り来るリスクをポジティブに捉えていく、
気持ちの切り替えの大切さに気付かされます。

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全景
床
書棚
トイレ


台湾でのオフィス名が「Ladies&Gentlemen」

レディース&ジェントルマンのオフィスデザインでは、
まず中心の核となる部分にBARカウンターを設けました。
ロフトの様な空間には様々なシーンを想定した接客&プレゼンテーションコーナーがあります。
そこに置かれた、家具やマテリアル、ディスプレイにおいても、全てこれから台湾で提案していく
住空間に取り入れていけるようセレクトしております。
一日のうちで、過ごす時間の長い部屋、そして仕事場、
だからこそ、自分らしく自然体で居れる空間が欲しい。
その結論が「暮らしに遊び心を」。
 
...そんな、バックストーリーでオフィスデザインを進めております。

進捗は、またこのブログからお知らせします。 お楽しみに!
















 

「モロッコ漆喰 タデラクトでカウンターを仕上げました!」

今回は、とても珍しい素材、「モロッコ漆喰 タデラクト」で仕上げたカウンターを紹介します。

このモロッコ漆喰、日本でもこれを施工出来る職人さんが数名しかいない、という特殊なものです。

写真 1
カウンターの全景はこんな感じです。

天板に厚みを75㎜もたせて、素材の存在感を表現してます。

石では表現出来ない、なんとも温かな良い表情で、ネイチャーデコールらしいマテリアルです。




写真 2

写真 3

写真 4

モロッコ漆喰は、もともとはモロッコのマラケシュ地方の伝統的な左官工法で、
表面が硬化して耐水性にも優れた材料です。
漆喰なのに、水回りにも使える!というのも魅力的ですね。

ヨーロッパの方では、流しやお風呂の浴槽などでも使っているようです。

原材料は、「マラケシュ石灰」で鏝ではなく、石を使ってこりこり磨いていきます。
そこで、色ムラと凹凸が味わいとなる、独特な仕上げです。

仕上がりをみると、全体的に硬化して表面はグラスや食器など固いモノを置いても
全く問題無さそうですが、コーナーはデリケートに扱わないとならなそうです。
また、微妙なヘアークラックが出てくるところもあり、簡単に自分で補修もできるのですが、
いわゆる、人工大理石や自然石の強度までは見込めなそうでした。

スカッ!とした精度を求める方には、少し神経を使いますが、
味わいとしての素材感を大切にしたい人にはとても貴重でオススメの良い材料です。



















 

「サイン工事が着々と...」

東川口の「デイジイ」リノベーション工事。
今日は、様々なサインが取り付けられ、いよいよファサードの面構えが見えてきました。

JPG

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メインのスチール切り文字サインが取り付けれます。

スチールをロゴデータに合わせて、レーザーカットで切り抜いたものです。










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入り口の黒板には、このお店の売れ筋商品と、
一番人気の「クロワッサンBC」のバックストーリーが
フランス語で書かれています。






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気分は、PARISのパン屋さんの様なファサードで、







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店内には、様々なステンシルワークでサインを表現。

これは、アメリカンクレーの土壁の上に、
ロゴマークを直径1000㎜のサイズで、ステンシルしているところです。







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いつも頼りになる、アート集団「ジェネレーション.X」の菅沼さん。

会社のオリジナルTシャツを着て、色調合中。





こうした、皆の「技」の結集でお店が出来上がっていきます。

9月中旬オープンまで、あと少し!

皆さん ラストスパート、よろしくお願いします!!













 

「最新雑誌案内!メディア情報」

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この9月は、色々な雑誌でネイチャーデコールの事例を紹介頂いてます。

まずは、お馴染みの「HOME&DECOR」、そして「私のカントリー」






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「HOME&DECOR」は雑誌バイザシーがリニューアルした第三弾。
マリン企画から、発売されてます。

築10年を越え、お庭にコンサバトリーを設けた大きな外回りのリノベーション。

ネイチャーデコールの強力パートナー、
外回りは軽井沢のガーデン&ファニチャーズさんが手掛けました。

このスペースで奥様は、アロマテラピーをはじめました。

まさに、ライフスタイルもリノベーションして、生まれ変わった事例です。

この奥様は、我が家のアロマテラピー教室に来て頂いていた方で、
今度はいよいよ、ご自分で教室を開設。
サロンの名前は、「ラ ローム ドゥ ボヌール」

そんな人の繋がりやご縁はありがたいですね。





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次は「私のカントリー」
主婦と生活社からの発売です。

目の前の大きな公園を借景にした、
開放的で緑に溢れる家です。

経年変化が良い味わいとなり、
丁寧な暮らしぶりが伺えます。

こうして、築年数の経過した家を見ると
やはり家は、建ててからが大切で、
そこに暮らし育み、生きた血を通わせて、「住まい」
となり、それぞれに個性的で素敵な表情が生まれてくるものなんだな〜と。

そんな風に暮らされてる家のオーナーさんは、皆さん生き生きとして、
綺麗です。




「アイアンシャンデリア アトリエで製作完了」

オープンまであと半月の、ベーカリー&ピッツェリアに納める、オリジナルアイアンシャンデリアが微調整を残し、アトリエで製作完了しました。

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イメージスケッチではこんな感じで
店内に設置されます。





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店内と1〜2階を繋ぐ吹抜けの階段ホールに設置されます。

今回は全体の予算配分を考え、
出来るだけシンプルな意匠にしました。

荒縄(ロープ)を金物と融合させたデザイン、金物は鍛造でハンマートーンをいれたりと、シンプルでも素材自体の存在感を出すものです。





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微調整は、真鍮リベットが少しさみしい感じなので、その数を倍以上に増やし、
色も黒に同色で染めてもらうようにしました。

吊り込みが、今から楽しみです。





「海バカ達の集い」

古くからの友人宅での、
サーフィンビデオ鑑賞会と称した、
ホームパーティにお呼ばれしました。

そこは閑静な目黒の住宅街にある、
ご立派な、大人のサーファーズハウス、
...というかサーフギャラリーの様でした。

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リビングの壁面いっぱいに10本以上の
珍しいボード達。




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暖炉のあるリビングには、
なんと本格的なDJブースを備え、
まさに、クラブかサーフショップの様でもあります。





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エントランスホールは、オリジナルの黒い板をディスプレイ。

このセンスは、なかなかのものですね〜




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ボードを囲んで、大の大人達…
夜が深まっても、海バカの男たちの
ボード談義はとまりません。





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こんな板、見たこと無いです。

ボンザーベースのオリジナルデザインで
スペシャルオーダーの板。
この素材感、、???
ロケットの様ですね。

遊びを極めた男の部屋、
良い刺激になりました。







プロフィール

大浦比呂志

数々の有名デザイン事務所で店舗デザイン、個人住宅建築、インテリアデザインなどに幅広く携わる。
1994年にネイチャーデコール(大浦比呂志創作デザイン研究所)を設立。
「人にやさしい 自然体の暮らし」というコンセプトをもとに、
独自のテイストで注文住宅を数多く手掛ける。
「自分らしく、自然 体でいられる豊かな生活」「五感に訴える空間づくり」を提案。

ギャラリー
  • 「インテリアも整い、竣工撮影!」
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