Don't think. F E E L ! 大浦比呂志の五感で感じる暮らし

ネイチャーデコール主宰 建築デザイナー大浦比呂志のこだわりの世界観を、建築、インテリアの事例やライフスタイルにスポットをあてながら紹介して参ります。

2013年10月

「ニッチ」

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以前にも「ニッチ」の事例をいくつかご紹介しましたが、今回はネイチャーデコールのオーソドックスなニッチ事例から。
漆喰や珪藻土の壁に厚みを持たせて、ちょっとしたディスプレイコーナーを作ります。ガラスの棚板にすれば、上からの照明も下まで光を届けます。

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家族の思いでの写真や旅の思いでの調度品、普段使いの食器なども、見せる収納として、少しの奥行きや隙間があれば、ニッチを作ることが出来ます。

「スチール製作建具」

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せめてLDKには、アルミサッシを使いたくない、そんなオーナーの希望でこの開口部は全てスチールでオーダーにより製作されました。南に面したガラスはLow-eのペアガラスで、フレームは極力細くスッキリと見せるために、強度を考えながら、フラットバーを小さな組み合わせで構成してます。フレームの仕上げはスチールの素地感を出していくため、黒染めで仕上げました。
ただ流石にこの大開口の引き分けドアは重く開け閉めには苦労しそうです。(汗)

「ビバ! メキシカンタイル‼」

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「メキシカンタイル」このルーツはスペイン人によって持ち込まれ、メキシコで独自のスタイルに変化したものです。
この事例はキッチン天板にメキシカンホワイト色を使用してます。ややくすんだ白色タイルですが、このポッテリとした素朴で温かみのある質感は、他の磁器タイルには無い、人の温度を感じるマテリアルですね。コーナーのタイルを「たけ」などと言いますが、このタイルも今はほとんど目にすることのない、レトロなタイルです。
「目地の汚れが気になります…」などと言わない、おおらかな人に使ってもらいたい、とてもチャーミングなヤツです。

「手描きでルーム表示を!」

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こんな味わいのあるタッチで、トイレやバスルーム、ベッドルームなど手描きでルーム表示をした事例からです。
既成のプレートでは比較的無機質なものが多い中、手描きにすることで、温かさが感じられます。

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こんな風にイニシャルを入れても面白いですね。

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これはお嬢さんの名前を入れました。

ちょっとしたところで、オリジナルが生まれてきます。

「引きこもり空間」

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リビングの一角に、引きこもり空間を作りました。リビングより床に段差を持たせて、15cm程あげてます。またその部屋には潜る様なカッコで入っていくわけですが、開口部には自然の流木を使用し、その有機的なカタチを生かしたまま、下がり壁にしました。こんな変則的な空間があることで、家全体に奥行き感が生まれ、限られたスペースも心理的に広く感じさせる効果があります。

「キッチンにブラックボード」

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キッチンの壁を一面、黒板塗装にした事例です。料理のレシピや子供の学校の行事など、ちょっとした事をメモしたり…なんていう場合にとっても便利です。

「おもしろセンターテーブル」

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以前、水道管を使用したスタンドライトでご紹介した、ポルトガルのデザイン集団の作品で、今回はリサイクルウッドのパッチワークテーブルの紹介です。
一枚一枚違うウッドに染色したり、ステンシルを刷り込んだり、パッチワークの様な木の天板のアーティスティックなテーブル。多分?まだ日本では未発表の作品です。ネイチャーデコールに今、一台のみ在庫あります。

「ブックラック 隙間を利用して…」

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よくカフェなどで、表紙の綺麗な画集や洋書をまるでインテリアの一部の様に並べて、自由に読めるようにしているお店を見ますよね。これを住宅に取り込んだ事例です。奥行きも15cmもあれば作れるので、ちょっとした家具の奥行を利用したり、
通路の一部に作ったりが可能です。

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これらの事例は、キッチンのアイランドカウンターやパントリーカウンターにマガジンラックを組込みました。キッチンまわりだと料理本やレシピ本を並べたり、ダイニングに向けては、表紙の綺麗なインテリアの本を並べてディスプレイしています。

「バスルームからバスコートが」

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バスルームに外を眺める大きな窓を付けて
、バスコートを計画しました。
お風呂に入りながら、外の景色を楽しみ、明るい時間帯では自然光を、夜は外のライトで幻想的で非日常を体験出来ます。
バスコートには、珊瑚石(コーラルストーン)を壁全体に貼り、バスルームの壁には水に強いチーク材を濃いめに染色して貼ってます。全体的に、アジアンリゾートなイメージでまとめたものです。


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こんなバスルームには、同じくアジアンなテイストで、濃いめのチーク材を天板にしたり、バンブーを編み込んだ網代などで、洗面台の扉を作ってしまうと、水回りの統一感が図れます。

「COTE SUD」

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「COTE SUD」 定期購読している参考資料の一冊で、南フランス地方のインテリアとハウジングを紹介している雑誌です。

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今回の特集は、Le mix deco!という事で、様々な様式も年代も越えて、デコレーションしてしまおう!といったもの。

一つの様式にとらわれない、ミックススタイルは、ここ五〜六年ですっかり定着してきましたが、益々、センスとこだわりが問われる様ですね。

でも流行に左右されるのでは無く、自分が良い!と思ったもので、楽しむ事が1番心地良いに決まってますよね。

「懐かしさもある洗面台」

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この洗面台は黒い人研ぎで、オリジナル製作したものです。人研ぎとは、セメントに大理石と顔料を練り混ぜて塗り、その上からグラインダーで研ぎ出して仕上げていく、100%手作業の仕上げです。昔の小学校によくあった水飲み場にあったアレです。
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今では人工大理石やタイルが主流で、手間の掛かるこの仕事をする職人さんも少なくなってきました。
この二つの事例は、昔ながらの手業を個人邸で実現したものです。パウダールームのイメージは共に、モダンなアジアンリゾートSTYLEで表現しています。

「カラフルソファ」

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このインパクトのある、カラフルソファは
Parisで毎年開催される国際的なインテリアの展示会「メゾン エ オブジェ」で購入してきたお気に入りのソファです。
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裏面も足の部分までも、花柄の生地が張り込まれていて、またハンンドメイド感いっぱいのステッチも、たまらなく魅力的です。フレンチシックのインテリアのアクセントとしても大活躍しそうですね。

「TRUCKのソファをリビングに…」

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オーナーお気に入りの「TRUCK」のソファをリビングに…
奥に見えるのは、壁面に組み込まれたワインセラー、その隣にはバーカウンターが。
テラコッタの床、白い板貼り天井、アクセントに白い古材の梁と柱。趣味指向性の明確な、まさに自分仕様の部屋ですね。

「地下室にも溢れんばかりの自然光を!」

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「地下室にも溢れんばかりの自然光を!」
これは今から10年以上前の事例です。
諸条件によりどうしても地階に自然光と風を持ってこなければならない…
色々と頭を悩ませた結果、地下と一階を大きな吹抜けにして、北側に面した一階部分の天井にはトップライトを設置、そして地下のドライエリアには大きなはき出し窓から、自然光と風を取り込みました。北面トップライトの安定した光と、風の流れにより、地下室であることを感じさせない、住環境を設計してます。ドライエリアのコーラルストーンが都心でありながら、リゾート感を演出しています。

「素材を繋げて…」

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「素材を繋げて…」
パウダールームとバスルームに一体感と広がりをもたせたい、そんな時によくやる手法として、素材を繋げる…という事。
この事例では、壁に鮮やかなグリーンのガラスモザイクタイルを、天井に水に強いチーク材を濃いめに染色したもの、更に間接照明もパウダールームからバスルームまで通して使用し、それぞれが同一の空間に見えるようにデザインしました。その場合、間仕切りも透明テンパライトガラスなどで
見通しを効かせるものがお勧めです。

「階段のデザイン」

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「階段のデザイン」
階段の照明って結構難しいですよね。
この事例では、シンプルなオークの手すりに下へ向けて間接照明を仕込み、足もとの照度を確保しながら、壁面を柔らかい光で演出しました。壁からの方持ちのオーク材の段板もこの階段の特徴のひとつで、モダンで軽やかな印象をあたえます。階段下の部屋にはこの家のアクセントカラーのパープルを壁面全体にペイントしました。
毎日がワクワクする様な階段が出来上がりました。

「家主も参加で作りました」

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「家主も参加で作りました」
玄関ドアはその家の顔です。人の顔が皆 違うように玄関のドアも様々です。
ネイチャーデコールでは、その家ごとに、オリジナルで木製玄関ドアを作ります。
この御宅では更に、家主も参加でドアノブを作ってしまいました。家主自らドアノブのデザインをおこし作ったこのドアは愛着いっぱいですね。渦巻き(スパイラル)をイメージしてデザインした様です。

「フローリングに市松ペイント!」

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「フローリングに市松ペイント!」
マンションのリフォームで、キッチンの床にアクセントを…と言う希望に応え、安価なパインフローリングの上から、市松にペイントした事例です。
素材も仕上げ方の目先を変えると、表現は無限大ですね。キッチンで使い込んで多少ペイントが剥げてきた状態が、ベストコンディションでしょうか。

「アイアンワークス あれこれ」

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「アイアンワークス あれこれ」
ロートアイアンの手すりやシャンデリアなど、鉄を扱う特殊な製作工房とのネットワークで一点もののオリジナルを個人邸にも導入しております。他にも門扉や窓、建具や小さな取っ手など、アイアンによるアイテムは多岐に渡ります。小さなものでも、
その家だけのオリジナル、とても大切にっしております。

「オリジナル インターフォンプレート」

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一般住宅でのインターフォン回りってどうしても無機質なもの。そんな時、この様に表札を兼ねたインターフォンプレートをオリジナルで製作しています。家のイメージに合わせてベースプレートの素材や色を決め、フォントを決め、その家に合わせたものを作ります。この御宅では、更にプレートの回りに、カラフルなメキシカンタイルを貼りました。
プロフィール

大浦比呂志

数々の有名デザイン事務所で店舗デザイン、個人住宅建築、インテリアデザインなどに幅広く携わる。
1994年にネイチャーデコール(大浦比呂志創作デザイン研究所)を設立。
「人にやさしい 自然体の暮らし」というコンセプトをもとに、
独自のテイストで注文住宅を数多く手掛ける。
「自分らしく、自然 体でいられる豊かな生活」「五感に訴える空間づくり」を提案。

ギャラリー
  • 「インテリアも整い、竣工撮影!」
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